「沖縄県民の88%が民族自決権を希望」中国で報道

11月5日付のフィナンシャル・タイムズ・中国語版は、今年5月の琉球新報による世論調査を引用する形で「沖縄では88%の県民が、さらに大きな自決権を持ちたいと考えている」と報道した。(英語版も同様)
 
そもそも、今年5月にこの世論調査を報じた琉球新報の英語版は、「88%が自己決定権の拡大望む」という記事を[the right to self-determination(民族自決権)]という単語を用いて配信しており、今後もこのような誤ったメッセージが世界に発信されることが危惧される。
 
琉球新報は、誤解を招く報道を行ったことを謝罪し、過去のすべての記事(日本語版・英語版)から「自己決定権」「self-determination」という用語を削除して、海外メディアに謝罪広告と訂正記事を出すべきだ。

発端となった琉球新報の世論調査

今年(2015年)5月末、琉球新報と沖縄テレビ放送は合同で世論調査を実施し、「沖縄のことは自らで決める自己決定権を、今後、広げてゆくべきだと思うか」という問いに対して、87・8%が「広げていくべきだ」と回答したと報道した。

琉球新報による世論調査結果 (琉球新報 2015.6.3より)

かねてより、JAPANプラスでは、この調査結果が海外で報道された時に、「自己決定権」が「民族自決権」と翻訳され、あたかも9割近い県民が「民族自決権(独立する権利)」を求めているかのような、誤ったメッセージを世界に発信する危険性があると、警鐘を鳴らしてきたが、ついにその心配が現実のものとなった。

11月5日のフィナンシャル・タイムズ・中国語版は、このアンケートを引用する形で「沖縄では88%の県民が、さらに大きな自決権を持ちたいと考えている」と報道している。

 沖縄県民の88%が民族自決権の拡大を求めている!?

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 琉球复国运动还有很长的路要走——最近对岛上居民的调查显示,支持独立的比例只有8%。但还有21%支持全面分权,88%希望拥有更大的自决权,这是与日本其他地区疏远加剧的迹象,可能对地区安全具有深远的后果。

(最近、島民を対象に実施された調査では、琉球独立を支持する住民は8%と、まだまだ琉球復国運動には長い道のりがある。21%が全面的な分権を支持し、88%の人々がより大きな自決権を求めている。

 フィナンシャル・タイムズが「自決権」と表したのも、無理はない。琉球新報の英語版の記事によれば、この世論調査の記事では「自己決定権」ははっきりと「self-determinatin(=民族自決権)」とあらわされているからである。

【琉球新報(日本語版)】「沖縄戦継承を」94% 自己決定権拡大87% 世論調査

http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-243762.html

http://english.ryukyushimpo.jp/2015/06/13/18886/

琉球新報英語版

〈日本語〉一方、米軍普天間飛行場移設問題などさまざまな課題を抱える沖縄が、沖縄のことは自ら決める「自己決定権」については、87・8%が「広げていくべきだ」と回答した。「自己決定権を広げるべきだ」との回答が約9割に上った背景には、普天間飛行場の県内移設に県民の大多数が反対しているにもかかわらず、日米両政府が民意を無視して移設を推進していることに対する反発などがあるとみられる。 (2015年6月3日琉球新報)

 

フィナンシャル・タイムズの報道は、続けて、かりゆしクラブ党首 屋良朝助氏、琉球独立学会の友知正樹共同代表へのインタビューを掲載している。以下に記事全文を転載する。

なお、この記事はすでに複数の中国系メディアが報じており、中国の掲示板に多数転載されている。

◆元記事:フィナンシャル・タイムズ 2015.11.5

中国語 http://www.ftchinese.com/story/001064686
英語 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7d8d444a-7ef1-11e5-a1fe-567b37f80b64.html

◆同じ記事を配信している中華系メディア

环球网 http://world.huanqiu.com/exclusive/2015-11/7916505.html
双语新闻 http://www.okread.info/page/read.php?ys=3&d=201511&q=29634
新浪网 http://news.sina.com.cn/o/2015-11-05/doc-ifxknutf1530776.shtml
财经网 http://blog.caijing.com.cn/expert_article-151632-87188.shtml

 

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美军基地引燃冲绳独立辩论

在日本南部冲绳(Okinawa)首府那霸(Naha)一间台球厅下面的一个破旧办公室里,一小群人正在梦想着建立一个新的国家。这些人是主张琉球群岛(包括冲绳)从日本独立出去的复国运动的代表。

这些人是主张琉球群岛(包括冲绳)从日本独立出去的复国运动的代表。四周悬挂的旗帜上是两条蓝色色带(一深一淡),象征着冲绳的海洋和天空,色带上面有三颗星。

琉球复国运动的常年选举候选人屋良朝助(Chousuke Yara)表示:“人们逐渐开始支持琉球独立运动。人们开始明白,冲绳最初是琉球王国的一部分,后来被日本侵略,通过教育才实现日本化的。”

琉球复国运动还有很长的路要走——最近对岛上居民的调查显示,支持独立的比例只有8%。但还有21%支持全面分权,88%希望拥有更大的自决权,这是与日本其他地区疏远加剧的迹象,可能对地区安全具有深远的后果。

琉球岛链(Ryukyu chain)是一条从台湾延至日本本土的长达1000公里的弧形岛链,是中国和太平洋之间的天然屏障。冲绳岛是美国在亚洲军事存在的基石,美军基地大约占到该岛陆地面积的20%。

屋良朝助表示,独立运动中有许多关于安全的观点。但他提出的创建一个不结盟的和平主义共和国的愿景,将让美国军方规划者不寒而栗。

他说:“琉球和中国始终关系友好,因此没有理由认为当前的中国政权会为难我们。例如,如果日本为难我们,我们可以与台湾或中国结成军事联盟,反过来,我们也可以与美国和日本结盟。”

在1995年美国军人强奸当地一位女学生和2004年一架美国直升机坠毁等事件发生之后,对美国驻军的不满一直是影响琉球和日本本土关系的隐痛。日本首相安倍晋三(Shinzo Abe)希望将有争议的普天间(Futenma)直升机基地迁至冲绳岛北面的边野古湾(Henoko Bay),但当地人希望关闭基地或者将基地彻底搬出冲绳岛。

人气极高的冲绳县知事翁长雄志(Takeshi Onaga)最近撤销了在边野古新建一处美军基地的许可。上周,安倍对翁长雄志申请了法庭禁令,重启新基地的建设。在安倍做出决定之后,边野古法庭外的老年抗议者被警方拖走。

去年以反对普天间基地迁至边野古为竞选平台当选的翁长雄志表示:“我无法克制自己的满腔怒火。高压政治在继续。”

琉球大学(University of the Ryukyus)教授沃步正明(Masaaki Gabe)也认为,琉球人对东京政府感觉疏远,“人们认为自己是日本人,但他们也有一种被东京政府歧视的感觉”,他表示。

他补充称,再发生一起强奸或者直升机坠毁之类的事件可能改变人们对独立的态度。“如果发生一起重大事件,处理结果又没有让冲绳人满意,那么就可能造成严重影响”。

围绕美军基地的争执是冲绳和日本本土之间最重大的问题,但该岛与日本也存在其他差异。这里的生育率是日本最高的,其人口的老龄化较为缓慢。而且,与早已工业化的日本本土不同,冲绳经济正在迅速发展。

亚洲游客被兼具亚热带美景和都市文化的冲绳吸引:去年游客数量增长10%,至700多万人,其中中国游客数量增长一倍多。

冲绳也在努力向企业推介其作为潜在物流枢纽的战略位置。该岛经济对美军基地的依赖已降至5%左右。冲绳国际大学(Okinawa International University)经济学教授、独立运动核心人物友知正木(Masaki Tomochi)表示:“我们的经济过去依赖美军基地,现在则是这些基地阻碍了我们的发展。”

从友知正木的办公室可以看到普天间基地。去年他曾前往苏格兰支持其脱离英国的独立运动,回来后深受鼓舞。在詹姆斯一世统一英格兰和苏格兰6年后的1609年,冲绳遭到萨摩武士的入侵。

他说:“歧视不只发生在过去,还发生在今天——我们仍在遭受歧视。首先我们需要每个人都知道琉球的历史,然后我们才可以考虑未来。”