「県民に謝罪したい」在沖縄米軍トップが会見

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の輸送機オスプレイが沖縄県名護市沖で不時着した事故を受け、在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官(中将)は14日、同県北中城きたなかぐすく村のキャンプ瑞慶覧で記者会見し、「県民に謝罪したい」と述べました。

※会見映像はこちら(第3海兵遠征軍のFacebookへ移動します)

Lt. Gen. Lawrence Nicholson on the MV-22 Osprey incident. Tune in now.
https://www.facebook.com/IIIMEF/videos/1912492912318019/

(会見要旨)

今、ちょうど副知事との会合が終わったところです。
副知事からパイロット等に関する思いを言っていただき、感謝しております。

副知事から、オスプレイの安全運用についての懸念について、お話がありました。もちろんその懸念については、私自身も●しているところです。私ともう一人で、病院にパイロットを見に行きました。5名が病院に運ばれましたが、うち2人が現在も病院で治療を受けています。

報道関係者の皆さんに対して、私は以前にも、いつもオープンであり、透明性を持たせたいという話をしたと思います。今日もまさにそのようにしたいと思いますし、皆さんに事実をお話ししたいと思っています。

皆さんに知っておいていただきたいことは、すべての航空機には、オスプレイに限らず、すべて「空中給油」というものが必要になります。その点は、まずご理解いただきたいと思っています。

すべてのパイロットは、まずシュミレーターで訓練を行います。また、日中であったり夜間であったり、低い高度や高い高度、さまざまな状況の中での訓練が必要です。

今、病院にいるパイロットの一人は、前回、熊本県に災害支援に行ったパイロットで、フィリピンに行ってそこから空中給油を行ってから熊本へ行きました。オスプレイは沖縄から飛び、どこにも止まることなく空中給油を行ってからネパールに行って災害支援をした経験もあります。

昨夜10時ごろ、オスプレイが空中給油を行っている際に、プロペラがホースを切ってしまった恐れが高く、その切れたホースがオスプレイのブレードに入ってしまい、そこでダメージが起こりました。その時、パイロットはどのような判断をしたのか、説明したいと思います。

ホースが切られた状況になり、オスプレイはガタガタと揺れていました。ブレードが損傷し、オスプレイが不安定な飛行をしているという状況になりました。その際、パイロットの即座の判断としては、すでに不安定な飛行になっていました。30キロ沖におり、もちろん戻っていかなくてはならないのですが、彼の判断としては、嘉手納などに向けて飛ぶと沖縄の民間(集落や市街地)の上空を飛ぶことになるので、それを避けて、より近いキャンプシュワブの浅瀬のほうに着陸しようという判断を彼は下しました。

もっとも難しい状況の中で彼が下した判断に対しては、私は称賛を送りたいと思っています。彼は普天間や嘉手納に戻ってこなければいけないのですが、その経路を取らずに、できるだけ沖縄の人たちを守るために海の浅瀬のほうに、キャンプシュワブの近くに着陸しようとしたことはよい判断だったと思います。これが今、最初の段階で私たちが把握している内容です。もちろん、いくつかの調査が行われています。いろいろな手順を踏んで、もっと正確な情報が出てくるかと思います。

日本側の協力にも、大変感謝を申し上げたいと思います。第11海上保安部、警察の方々には現場のほうを整理していただき、それがあってこそ、正確な調査が行われます。オスプレイの機体の丈夫さ、耐久性を言えるのかなと思いますけれども、あれだけブレードが損傷していたにもかかわらず、沖合に着陸を試みることができたということは、オスプレイの機体の丈夫さによるものだと思います。

(中略)

オスプレイの機体のシステムによる問題ではありません。空中給油中にホースを切ってしまい、それがブレードに当たったことが原因だろうと思われます。環境にも影響を与えただろうということで、環境の専門家を派遣して、汚染等がないか調査を進めています。(中略)

2012年の配備から、沖縄の皆様には不安の声があることも承知しております。私たちはオスプレイの安全性を確保し、訓練を受けた者がオスプレイを運用して、オスプレイの運用が間違いないことをここで確認したいと思います。若いパイロットに対して、私は昨日彼が行った判断に対しては、本当によい判断を下したということを申し上げたいと思います。彼がとった判断で、沖縄の上空を飛ばないということで沖縄を守る行動になったことは申し上げたいと思います。最悪な状況でもそのような判断がくだせたことは、誇りに思います。(中略)

私が知っていることは、すべてお話ししました。私が知っていることは、皆さんが知っていること。いま、同じ情報を共有しているということです。

 

○―― 今回の事故について、沖縄県民は大変大きな不安と恐怖を感じていると思うが、謝罪の言葉はないのでしょうか。

今回のことは、まことに遺憾に思っております。残念に思っております。若いパイロットの判断は、本当によかったと思っています。これは必要な訓練です。同じような話を、先ほど、副知事ともさせていただきました。

 

○―― ということは、謝罪はしないということですか?

「遺憾に思う」というのは、「申し訳ない」という意味を込めて話をしています。謝罪も含めて申し上げています。

 

○―― 別のオスプレイが胴体着陸したというのは事実か。

はい。しかし着陸に関しては安全な着陸でした。

 

○―― 着水とか不時着という言葉を使っていますが、機体は大きく損傷しており、墜落ではないかという声もあります。

パイロットは市街地を避けて、浅瀬に着陸しようと試みていたという事実があります。着陸したあとに機体が損傷しました。パイロットは地形を熟知していて、市街地を避けるためにわざわざ海上へ降りることを試みました。

 

○―― 沖縄県民は、自分の家に落ちてくるのではないかと、不安に思っている。

那覇などでは飛ばないようにしています。訓練も沖合に離れたところで行うようになっています。