弾圧続くウイグルから、悲痛な手紙が届く

2014年8月2日、新疆ウイグル自治区のヤルカンド県から、一通の悲痛なメールが、ラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁とラジオ・フリー・アジアに届きました。

その手紙は、驚くべき内容を世界に訴えていました。

送り主の青年、アバベキリ・レイムさんはまもなく中国当局に逮捕されました。
彼が命がけでインターネットから発信してくれた“ヤルカンド大虐­殺”の情報全文を、以下に転載します。

「テロリストの撲滅」を理由に中国政府はウイグル人の殺戮を続けていますが、子供や乳児、畑で農作業をしている老人など、テロリストとは呼べないウイグル人まで無差別に殺害している理由を、中国は国際社会に説明すべきです。

ウイグルだけではなく、モンゴル、チベットにおいても同様です。

現在進行形で進んでいる「中国共産党による少数民族への無差別大量虐殺」の疑義が晴れない場合は、中国に日本の「南京大虐殺」を語る資格はありません。

 

2014年8月2日、アバベキリ・レイムさんが命がけで
インターネットから発信してくれた“ヤルカンド大虐殺”の情報全文
翻訳:トゥール・ムハメット
(国際ウイグル人権民主財団日本全権代表)

 

◆ ◆ ◆

 

アッサラーム・アレイクム
(神の平和があなたの上に)

敬愛の同胞たち!

我が祖国はただ今、深刻な災難の真っただ中にあります。

私たちの声を世界に伝えて下さい。

私たちは本当に無力です。

 

7月28日の夜、イリシュクー郷の第15、16、17村で

ラマダーンの最後の夜を徹夜でお祈りを捧げて過ごすために、一部の女性たちが集いました。

なぜなら、祖国では火曜日(訳注:29日)、(ラマダーン明け)祭の礼拝が行われるからです。

 

彼女たちはグループ二つに分かれていました。

30名が一つのグループとなり、15名がもう一つのグループになっていた。

男たちは夜の礼拝のためにモスクに出かけていました。

女性たちが集まって礼拝を捧げている情報は、

裏切り者によって中国人に伝えられてから、

完全武装した正規軍は女性たちが夜の礼拝をしている最中に家に押し入り

子供を含む全員に発砲しました。

 

女性たちは全員その場で射殺されました。

全部合わせて50名近く犠牲になりました。

 

モスクから帰ってきた民衆は、この状況を目にして激怒しました。

民衆が帰って来た時、中国軍は既に撤退していました。

血まみれの遺体を掲げたこの可哀そうな民衆は

警察署および郷役所に抗議に行きました。

 

彼らはこの可哀そうな民衆を、

警察署を襲ったと逮捕しました。

事件が起きたその村のイマム(礼拝をリードする導師)は、

ご自分の“ウリン”マークの車を運転し、

一晩中付近の3、4の村を訪れ、

村民らに対し情熱な演説を行い、

“私たちの妻や子供がこのように惨殺されても

我々は黙って居られるか!?

我々の信仰はどこに行ったのか!?

今立ち上がらなければいつ立ち上がるのか?”

と訴え、人々を組織しようとしていました。

 

しかし、このことも直ちに中国人の耳に伝わり、

鎮圧のために多くの軍を派遣し、

恐ろしい虐殺を行いました。

 

三つの村を激しく空爆し、その後部隊を入れて

生き残った人や怪我した人たちを射殺しました。

 

一部は直接刺し殺され、首が切り落とされました。

殺害された人々の中には、乳を飲んでいる赤ちゃん、

出産したばかりの婦人、

年取った爺ちゃん婆ちゃんもいました。

 

三つの村で中国人の協力者以外に生き残った人はいません。

生き残りがいるかどうか調べるために、

特殊警察に勤める17名のウイグル人警察が中に入って、

生き残りがなかったことを報告しました。

 

しかし、村の共産党支部長は、

まだ13人が生きていることを言ってきました。

それで17名のウイグル人警察が現場で射殺されました。

生き残っていた13人は、大通りに連れ出され射殺されました。

 

彼らの一人はお年寄りの爺さん、一人は出産したばかりの婦人、

残りは子供たちでした。

 

(中国人たちは)この三つの村をきれいに片づけてから、

周りのノフトュグメン、ネッシュクドゥックなど一部の村々、

イリシュクー郷周辺のハングディ郷、ドンバッグ郷、

コッシュエリック郷などで虐殺を行いました。

 

ヤルカンド県から出るにはコッシュエリック郷を、

メーキット県から来るにはドンバッグ郷を遮断し、

誰もイリシュクー、ハングディ、ドンバッグなどに

入ることも出ることも出来ないようにしました。

 

また、虐殺は今(訳注:8月1日)も続いています。

それからヤルカンド川の奥の方に位置するギュルバグ、

トムオステン、オダンリック、チャレック、タガルチ、

ペーキチ、ミシャー、イシュクルなどで

野蛮な逮捕がいまも行われています。

 

断食明けの祭りで互いに家庭訪問している人たちも

逮捕されているので、

人々はお祝いのための家庭訪問も出来ずにいます。

人々は互いに挨拶することも怖くてできないようになっています。

なぜなら、いまは2~3人が一緒にいるだけで逮捕されるからです。

 

ハングディ郷で何が起きているのか、

どのぐらいの人が殺害されていたのかは不明です。

何故ならいま兵士以外に誰も一つの街から

隣の街には行けないからです。

 

私は、7歳の娘と伯父さん達が

この虐殺で射殺されていたある方が、

イリッシュクーに戻ることが出来なく

泣いていたことを聞いています。

 

虐殺で殺された人達の遺体は、

砂利など建材を運ぶダンプ車で運ばれ、

遺体は見分けが出来ないほど破壊されていました。

運んでいる間、遺体から首や手足などが道に落ちていました。

それを拾って埋めた人達も逮捕され、連行されていました。

 

同胞たちよ、

イリシュクー郷はヤルカンド県では人口が最も多い郷です。

通常、ヤルカンド県の最も小さい村でも、

500から600世帯が居住しています。

我々はこのデータをもとに計算すれば、

イリシュクー郷の犠牲者の数は

約3000から5000人と見積ることが出来ます。

この数値はまた少ないと思います。

 

現時点において、このような情報は

大変厳しくコントロールされています。

イリシュクーでは、情報を外部に漏らしたと疑われて、

3人のウイグル人警察官が処刑されていました。

 

同胞たちよ、

私が言っているのはすべて事実です。

 

文章を書く能力がほとんどないので、

とても簡単に書きましたが、実は本当に最悪です。

 

もしかして、史上最悪の虐殺は、

今起きているかもしれません。

これを書いている今でも、中国の警察車両から

恐ろしいぐらい大音量で何かをワーワーと放送しています。

 

 

神よ、どうか私たちに安全な場所を与えたまえ!

同胞たちよ、我々の声をどうか世界に届けて下さい。

色々な国の言語に(このメッセージを)翻訳してくれることを願います。

もし只今国際社会から調査団が入って来れば、

無人になっていた村を自分たちの目で見ていたでしょう。

 

同胞たちよ、

毎回の礼拝で是非とも我々の祖国の安全のために

祈りを捧げることを忘れないで下さい!

この情報を出来る限り広げて下さい。

 

 

翻訳:トゥール・ムハメット
(国際ウイグル人権民主財団日本全権代表)

・英語版  http://youtu.be/iDg1Bqa7g5Q
・中国語版 http://youtu.be/Gh2NMCIreYc
・日本語版 http://youtu.be/yxnkN_k3ViA
・トルコ語版 http://youtu.be/jU4UQyq4clM
・アラビア語版 http://youtu.be/2X5J469rYLQ

※この日本語翻訳文の著作権は、トゥール・ムハメット氏に帰属して­います。転載・引用される場合は、必ず引用元(http://youtu.be/yxnkN_k3ViA)を明記してください。